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敬語ワークショップ プログラム

敬語ワークショップ プログラム published on 敬語ワークショップ プログラム へのコメントはまだありません
敬語ワークショップ プログラム
・概要
敬語を使うシチュエーションを使った演劇ワークショップ
・内容
ディスカッションを中心とした演劇ワークショップによる敬語の用法についての体感的理解
注意点
敬語についてのワークショップではありますが、このプログラムは正しい敬語の使い方についての技術講習ではなく、敬語のある風景を考える、再現することにより、敬語を使う場面についての体感的な理解を深めるために行っているワークショップです。
ただし、教育的な意味合いとして、ワークショップの現場においての有識者のコメントなどにより、用法や用例についてのコメントがあった方が教育効果が望めます。
事前に敬語の分類についての指導および事後にワークショップの振り返りの時間を持つことを前提としたプログラムです。
事前指導では、主な敬語の種類、分類、用法、用例などについての講習を行います。
事後指導では、ワークショップ中にどんな障害を感じたか、またその障害をどのように乗り越えたのか、乗り越えられなかったのかという点を中心にディスカッションを想定しています。
言葉の身体性というメタ認知の領域を扱うことなので、基本的に創作を台本化したり、それを読むということをせずに、状況に応じた対応をすることで敬語を使う場面を体感的に理解することを目的にしています。メモなどは最低限に抑え、グループ内のディスカッションに意識を集中させましょう。
・事前準備
ガムテープにマジックで呼ばれたい名前を書き(ひらがな、カタカナのみ)見えやすいところに貼る
動きやすい服装
プログラム概要
●ガイダンス
・始まりの挨拶と講師陣紹介
・内容の説明
●ウォーミングアップ
準備運動
コミュニケーション系のウォーミングアップ
身体表現系のウォーミングアップ
●シチュエーションを考える
敬語を使う場面を考えよう。
敬語を使うのはどういうときか、考えてみよう。
この段階では、話し合いのときには、他者の意見の否定をしないこと。
肯定的に、相手の意見を楽しみつつ、自分の意見も言っていこう。
●シチュエーションを発表する
各グループの「代表者」に発表してもらう
ホワイトボードに書き出す
●休憩
●創作 – ディスカッション
考えたシチュエーションのうちの一つを、実際の場面としてつくり発表してもらう
・ルール
全員登場すること。
長さは特に問わない。1分程度できればよい。
無理に「お芝居」をつくろうと思わなくてよい。
登場するのは、人間に限る必要はない。
機械や家具、気持ちなど抽象的なものになってもよい。
まずは話し合いをしよう。
・登場人物を考えよう
・そのシチュエーションで
成功するパターンと失敗するパターンの二つを考える
・どんなことが起きるか考えよう
●創作 – 状況の発表
各グループに、話あいの内容を発表してもらう
・どんな人物が出てくるか
・どんなことが起きるか
など
●創作 – 実創作
身体を動かしながら場面をつくっていこう
※台本化するのではなく、その場面を身体を動かしながら創作することで敬語の必要な場面を体感的に理解させることが目的になっています。
●発表
1チームごとに発表
1チームが終わるごとに講師が演劇的な部分についてのコメントをしていく
●まとめ
有識者による敬語の用法についてコメント
●ふりかえり
ワークショップ内で起きた事柄、印象などについてのグループでの共有
グループごとのフィードバックの発表による全体共有
所見とまとめ
●クールダウン
●終了

・概要

敬語を使うシチュエーションを使った演劇ワークショップ

・内容

ディスカッションを中心とした演劇ワークショップによる敬語の用法についての体感的理解

注意点

敬語についてのワークショップではありますが、このプログラムは正しい敬語の使い方についての技術講習ではなく、敬語のある風景を考える、再現することにより、敬語を使う場面についての体感的な理解を深めるために行っているワークショップです。

ただし、教育的な意味合いとして、ワークショップの現場においての有識者のコメントなどにより、用法や用例についてのコメントがあった方が教育効果が望めます。

事前に敬語の分類についての指導および事後にワークショップの振り返りの時間を持つことを前提としたプログラムです。

事前指導では、主な敬語の種類、分類、用法、用例などについての講習を行います。

事後指導では、ワークショップ中にどんな障害を感じたか、またその障害をどのように乗り越えたのか、乗り越えられなかったのかという点を中心にディスカッションを想定しています。

言葉の身体性というメタ認知の領域を扱うことなので、基本的に創作を台本化したり、それを読むということをせずに、状況に応じた対応をすることで敬語を使う場面を体感的に理解することを目的にしています。メモなどは最低限に抑え、グループ内のディスカッションに意識を集中させましょう。

・事前準備

ガムテープにマジックで呼ばれたい名前を書き(ひらがな、カタカナのみ)見えやすいところに貼る

動きやすい服装

プログラム概要

●ガイダンス

・始まりの挨拶と講師陣紹介

・内容の説明

●ウォーミングアップ

準備運動

コミュニケーション系のウォーミングアップ

身体表現系のウォーミングアップ

●シチュエーションを考える

敬語を使う場面を考えよう。

敬語を使うのはどういうときか、考えてみよう。

この段階では、話し合いのときには、他者の意見の否定をしないこと。

肯定的に、相手の意見を楽しみつつ、自分の意見も言っていこう。

●シチュエーションを発表する

各グループの「代表者」に発表してもらう

ホワイトボードに書き出す

●休憩

●創作 – ディスカッション

考えたシチュエーションのうちの一つを、実際の場面としてつくり発表してもらう

・ルール

全員登場すること。

長さは特に問わない。1分程度できればよい。

無理に「お芝居」をつくろうと思わなくてよい。

登場するのは、人間に限る必要はない。

機械や家具、気持ちなど抽象的なものになってもよい。

まずは話し合いをしよう。

・登場人物を考えよう

・そのシチュエーションで

成功するパターンと失敗するパターンの二つを考える

・どんなことが起きるか考えよう

●創作 – 状況の発表

各グループに、話あいの内容を発表してもらう

・どんな人物が出てくるか

・どんなことが起きるか

など

●創作 – 実創作

身体を動かしながら場面をつくっていこう

※台本化するのではなく、その場面を身体を動かしながら創作することで敬語の必要な場面を体感的に理解させることが目的になっています。

●発表

1チームごとに発表

1チームが終わるごとに講師が演劇的な部分についてのコメントをしていく

●まとめ

有識者による敬語の用法についてコメント

●ふりかえり

ワークショップ内で起きた事柄、印象などについてのグループでの共有

グループごとのフィードバックの発表による全体共有

所見とまとめ

●クールダウン

●終了

国語問題研究協議会 西日本大会所見

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国語問題研究協議会 西日本大会2009
高松のサンポート高松でで行われた、国語問題研究協議会の西日本大会の第4部会でワークショップをしてきました。
内容は一昨日にウィルあいちで行った敬語のワークショップと同じ、敬語を行うシチュエーションの創作です。
今回も全体的な所見だけ、先にアップします。
プログラムの概要は後ほど。
西日本でもプログラムの微調整はしたもののほぼ同じプログラムを行いました。
前半のウォーミングアップからどちらかというと、戸惑いはありつつもとにかくやってみるという姿勢がすばらしかったのが印象に残りました。
今回の敬語のワークショップでは、敬語を使う場面の想定をして、その中で敬語が上手使えた場合と使えなかった場合という2つの課題を与えていました。
東日本でのことと同じことですが、敬語を日常的に使うのが普通の大人の中で、今回は使わない状態での関係性の想像するということが一つのハードルになっていたようでした。
発表時にそれが敬語を本来使う場面で使わないという役割を担った人が、言葉としては敬語を使っていないのですが、身体的状態は敬意を表してしまっているという状態が起きてしまうということに、特徴的に表れていました。
敬語という人間関係のツールを使うときに身体性や敬意による裏づけが必要で、その裏づけのない敬語、つまりマニュアル敬語といわれるような敬語とは大きく違います。
今回はどちらかというとハイペースで進行出来たので、最後に振り返りの時間を設けることが出来ました。その中でも敬語を使わないということが難しいというような感想があがってきていました。敬語の中での親しさと丁寧さとの違いということもあがっていました。
敬語の用法についてはスペシャリストではないので、ワークショップ内でも文化庁の国語調査官の方にお任せしていました。
この敬語のワークショップは敬語に対しての啓蒙というよりも、人間関係の中における他者への尊敬や言葉と身体性について考える機会を作り、敬語というツールを通して人との関係を見ていく。
状況に応じた表現を用いることで如何にして人と関わっていくのかという演劇の中でも根源に近い部分を使ったものであるように思います。
日本語という言語を使ったコミュニケーションの中での身体性を見ることが、「敬語」という切り口はとてもいいサンプルにもなるということがいえると思います

高松のサンポート高松で行われた、国語問題研究協議会の西日本大会の第4部会でワークショップをしてきました。

内容は一昨日にウィルあいちで行った敬語のワークショップと同じ、敬語を行うシチュエーションの創作です。

今回も全体的な所見だけ、先にアップします。

プログラムの概要は後ほど。

西日本でもプログラムの微調整はしたもののほぼ同じプログラムを行いました。

前半のウォーミングアップからどちらかというと、戸惑いはありつつもとにかくやってみるという姿勢がすばらしかったのが印象に残りました。

今回の敬語のワークショップでは、敬語を使う場面の想定をして、その中で敬語が上手使えた場合と使えなかった場合という2つの課題を与えていました。

東日本でのことと同じことですが、敬語を日常的に使うのが普通の大人の中で、今回は使わない状態での関係性の想像するということが一つのハードルになっていたようでした。

発表時にそれが敬語を本来使う場面で使わないという役割を担った人が、言葉としては敬語を使っていないのですが、身体的状態は敬意を表してしまっているという状態が起きてしまうということに、特徴的に表れていました。

敬語という人間関係のツールを使うときに身体性や敬意による裏づけが必要で、その裏づけのない敬語、つまりマニュアル敬語といわれるような敬語とは大きく違います。

今回はどちらかというとハイペースで進行出来たので、最後に振り返りの時間を設けることが出来ました。その中でも敬語を使わないということが難しいというような感想があがってきていました。敬語の中での親しさと丁寧さとの違いということもあがっていました。

敬語の用法についてはスペシャリストではないので、ワークショップ内でも文化庁の国語調査官の方にお任せしていました。

この敬語のワークショップは敬語に対しての啓蒙というよりも、人間関係の中における他者への尊敬や言葉と身体性について考える機会を作り、敬語というツールを通して人との関係を見ていく。

状況に応じた表現を用いることで如何にして人と関わっていくのかという演劇の中でも根源に近い部分を使ったものであるように思います。

日本語という言語を使ったコミュニケーションの中での身体性を見ることが、「敬語」という切り口はとてもいいサンプルにもなるということがいえると思います。

国語問題研究協議会 東日本大会所見

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国語問題研究協議会 東日本2009
愛知県のウィルあいちで行われた、国語問題研究協議会の東日本で第4部会でワークショップをしてきました。
当日は名古屋が実家のメンバーの林も参加して手伝ってくれました。
内容は、敬語を使うシチュエーションを考えて創作するというものでした。
今回は学校教諭の参加者が多かったように思います。
今回の所見だけ、先にあげておきます。
全体的に創作としての出来がいいものであったので、参加者がとても楽しそうだったのが印象的です。
それと、このプログラムはもともと文化庁の「言葉」に関する事業の中の一環で依頼されて宮古島の高校で高校生対象に行われたものでした。その後、横浜国立大学付属中学で中学生対象に書き換えられ、今回初めて大人相手にプログラムを行いました。
さすがに大人ならではのシチュエーションも多かったですが、学生対象と違い社会経験があり、敬語を日常的に使う機会がある人が行う創作となると見える場所、目的がずいぶん変わります。
特に、敬語を上手に使いというのがどちらかというときちんと敬語を使わなくてはいけないという感覚がたってしまうのは学生たちと変わらないのですが、そこに焦点が当たってしまい創作が進まなくなる場面も見受けられました。
最終的な発表は全部で5チームあったのですが、独自の視点や地域性を取り入れたもの、キャラクターを強く押し出したものなどバラエティに富んでいたものが出来、よい作品群だったと思います。
発表の良し悪しが直接ワークショップの可否ではないとは思いますが、面白い作品でかつ敬語についての扱い方や場面についてのディスカッションが順調に行われた成果ではあります。
このプログラムの進行では、必ず付いてきてくださって敬語の使い方、用法についての所見を文化庁の国語調査官の鈴木仁也さんが行ってくれています。その所見の中で、敬語を使う体とそうではない体という身体性の違いについて仰られていました。
演劇というとどうしても表現という形に取られがちなのですが、ことばを語るということは必ず身体性を伴ったものであり、その使い方をわかりやすい形で自覚する機会として演劇ワークショップのような手法はとても有効で、今回の敬語を使う体、使わない体という違いは些細な変化でしかないのですが、これを実演して、観て、振り返るという3段階を踏んで確認できるという意味でも有効な手段足りえるのだと思いました。
ただ、惜しむらく時間が足りなかったのと、学校教育転用やそれについてどうしていくかというステップまでの方法論を語るところまでは進められなかったのが残念です。
教育制度として演劇教育という大上段に構えた形ではなく、学校内でのレクリエーションも兼ねた教育手段の一方法として落とし込んでいく、もしくはPTAまでを巻き込んだ形で、学校教育の周辺分野との融和を図る方法論など、まだ議論の余地は大きく残されているところですので、こういった場でワークショップだけに留まらず、実際の現場に落とし込んでいくということについてのラウンドテーブルを行えれば、さらに可能性が出てくるように思います。
その一方で演劇ワークショップの危険な部分についての知識についての啓蒙もしていく必要があります。これについては、別稿でまた書きたいと思います。

愛知県のウィルあいちで行われた、国語問題研究協議会の東日本で第4部会でワークショップをしてきました。

当日は名古屋が実家のメンバーの林も参加して手伝ってくれました。

内容は、敬語を使うシチュエーションを考えて創作するというものでした。

今回は学校教諭の参加者が多かったように思います。

今回の所見だけ、先にあげておきます。

全体的に創作としての出来がいいものであったので、参加者がとても楽しそうだったのが印象的です。

それと、このプログラムはもともと文化庁の「言葉」に関する事業の中の一環で依頼されて宮古島の高校で高校生対象に行われたものでした。その後、横浜国立大学付属中学で中学生対象に書き換えられ、今回初めて大人相手にプログラムを行いました。

さすがに大人ならではのシチュエーションも多かったですが、学生対象と違い社会経験があり、敬語を日常的に使う機会がある人が行う創作となると見える場所、目的がずいぶん変わります。

特に、敬語を上手に使いというのがどちらかというときちんと敬語を使わなくてはいけないという感覚がたってしまうのは学生たちと変わらないのですが、そこに焦点が当たってしまい創作が進まなくなる場面も見受けられました。

最終的な発表は全部で5チームあったのですが、独自の視点や地域性を取り入れたもの、キャラクターを強く押し出したものなどバラエティに富んでいたものが出来、よい作品群だったと思います。

発表の良し悪しが直接ワークショップの可否ではないとは思いますが、面白い作品でかつ敬語についての扱い方や場面についてのディスカッションが順調に行われた成果ではあります。

このプログラムの進行では、必ず付いてきてくださって敬語の使い方、用法についての所見を文化庁の国語調査官の鈴木仁也さんが行ってくれています。その所見の中で、敬語を使う体とそうではない体という身体性の違いについて仰られていました。

演劇というとどうしても表現という形に取られがちなのですが、ことばを語るということは必ず身体性を伴ったものであり、その使い方をわかりやすい形で自覚する機会として演劇ワークショップのような手法はとても有効で、今回の敬語を使う体、使わない体という違いは些細な変化でしかないのですが、これを実演して、観て、振り返るという3段階を踏んで確認できるという意味でも有効な手段足りえるのだと思いました。

ただ、惜しむらく時間が足りなかったのと、学校教育転用やそれについてどうしていくかというステップまでの方法論を語るところまでは進められなかったのが残念です。

教育制度として演劇教育という大上段に構えた形ではなく、学校内でのレクリエーションも兼ねた教育手段の一方法として落とし込んでいく、もしくはPTAまでを巻き込んだ形で、学校教育の周辺分野との融和を図る方法論など、まだ議論の余地は大きく残されているところですので、こういった場でワークショップだけに留まらず、実際の現場に落とし込んでいくということについてのラウンドテーブルを行えれば、さらに可能性が出てくるように思います。

その一方で演劇ワークショップの危険な部分についての知識についての啓蒙もしていく必要があります。これについては、別稿でまた書きたいと思います。