月見でぼんやり、明日は仕込み

今日、自分が高校生や大学時代に戻れたら戻りたいか。って話をしてた。一日足りとて戻りたくない。何か最悪のことがあったとしても、今の自分はその時間を過ぎたからここに居るので、それを経験する前に戻されても困る。いつだって最善を選んできたはずで今の自分があると思うので戻りたくない。
大事なことは、おおむね24~26の間に習ったことで、その間では気が付かなかったけど、後になってみると、そこでの経験が役に立っている。でも、さ。その期間はおおむね自分にとっては過酷な時間でもあったし、ある意味地獄のように毎日学ぶ時間でもあったから、そこだけでも手放したくない。
だって、そこでならったことはよほどの運がよくないと学べなかったことだし、いろんな人がいろんな方法で、僕のことを育ててくれたことなので、もう一度同じように何かを得られるかどうかってことには甚だ自信がない。僕ががんばったからじゃなくて、先人たちにほいっと渡された宝物だからだ。
そんなわけで、先人たちにほいっと渡されたものを再度わが手から、次の手にどうやって渡したらいいのか。っていうことを真剣に考えなくてはいけないのだが、自分が持っている間にだいぶ形が変わってしまった気がする。修行が足りないので、きちんと渡せるかどうかとても不安。でも、始めなくちゃ。
なんてことを考えてみても。
始まらず。
とりあえず、薄らぼんやりとななめ上を見上げて、後の十三夜を見てみるが、いろんな師の顔しか出てこない。そして、みんながにやりとしている。いつか、自分より後の人がこういう困り方が出来て、にやりとするかどうかは、自分がまず少しずつでもいろんなことを渡していかないと始まらないってことなんだな。