2004 tour diary

9/6
なんだかんだありましたが、無事にベルリンから車で2時間くらい離れてるポーランドまで30分くらいの旧東ドイツにあるブルーリンってところに着きました。機内の映画はヴァン・ヘルシング、taking live 、13 go 30とかでした。結構面白かった。っていうか、全部見てしまったので、ほとんど寝ずに日本時間の午前3時に着いたことになるのかな。
ここブルーリンでは昔の貴族の家を買取って作られたartist villageでの公演になります。結構ハードそうです。なんせ田舎だし。まかないのご飯を食べながらご挨拶して、アパートメントホテルに向かう。寝る。

9/7
ブルーリンの2日目は朝8時に起きて、とりあえずシャワー浴びてコーヒー淹れて、昨日の分とまとめて日記書いてたりします。
9時にはご飯を食べて11時に集合してミーティングだそうです。
にしても、昨日の夜に聞いた話だと過酷なのは確実な感じです。公演のスタイルのことやいろいろと問題が山積みの模様。ここでの公演は10日なので、それまでになにが出来るだろう。やれることやるしかないのだけどね。
しかし、ここは寒いな。気温は大体朝は7度とかで、昼は天気がいいと26度くらいまであがるらしい。寒暖差が激しいのね。負けるもんか

9/7night
なんだかんだと、昼間は延々と打ち合せ三昧。早くも黒雲が…ないものが多すぎ。どうしようもない打ち合せが終わった後は劇場(というか、馬小屋?まあ、そんなのを改造した建物。ここで公演をする。)を水蒔いて掃除。ほこりがすごい。全身かゆい。その後、照明の機材が来たので仕込んでたら夕飯の時間になる。鳥肉の醤油っぽい味付けのご飯だった。米がまずいのが印象的なご飯でした。夕飯後プロジェクターと照明のユニットを仕込む。O:OOAM。長い一日だ。アパートでシャワーを浴びる。身体の穴と言う穴から埃とが出てく感じだ。きついね、

9/8 MORN
今日は草刈り十字軍の予定。
おかしい、昨日は延々と納屋の掃除。そして今日の予定は草刈り。酪農の体験合宿に来てるのか?俺達は?ブルーリンの入り口で火を焚くことになったらしいので、草刈りをして燃えないようにしなくてはならないわけだ。
草刈りが終わったころにはすでに5時。緯度が高いので日が出てるけど、既に寒くなってきた。照明の機材が届いてしまったので、仕込みをする。
延々と11時くらいまで。今日は長い一日だった。っていうか、明後日公演ちゃんとできるのかな?っていう進み具合だ。
昨日と同じで12時過ぎの帰宅。

9/9 morning
今日は朝は10時から、作業開始。明日本番なのだ。なので、劇場(納屋?)の掃除。しかし、ここは不思議な光景が多い。もともとはここらの貴族の家だったもので、その後東ドイツの共同農場になって、その後放置されてたのを統一後ここを2千万でここの人たちが買取ってアーティストビレッジにしたらしいのだけど、建物の一部には六芒星があったり、建物の外側の壁にはなぜか内側に向けて鉄条網の跡があったり、ポーランドの国境近くだし、いろいろいやなことを考えてしまいます。むー。

9/9 night
夕方から、ランスルーしつつ明かり作り。今回は照明さんではなく、舞台部なのだけど、することがない。そして、強烈な睡魔。眠くて眠くて。頭クラクラしてた。おかしい。日本にいるよりも遥かに健康的な生活をしてるはずなのだけど。ものすごい埃まみれになりながら掃除してたのと、夜の温度の下がり具合が強烈なので、それに身体がついていかなかったから体調狂ったかな。風邪ひいてる感じはないんだけどな。なんにせよ寒い。ま、明日はもっと暖かくしていこう。

9/10 day
眠い。相変らず強烈な睡魔に襲われてる。どういうこっちゃ。今日は初日。
でも、まだ場当たりしてる。遅。
今日は11時に劇場入りをした。寝ても寝ても眠い。昨日は早く寝たのになあ。
ヒゲも髪も伸び放題だ。そろそろ髪切りたい。ツアーメンバーの誰かに切ってもらおうかな。朝っぱらから、空き時間に洗濯をした。ジーンズとかも。土埃まみれのジーンズはすごい状態になっていた。汚なかったなあ。これで後、数日分の服はキープ出来た。一安心だ。

9/10 night
初日が開いた。なんか段取りほとんど分からないまま初日。良くないよな。外周の壁10Mくらい延々と火を付けるのだけど、タイミングがあわずに半分も火が着火できなかった。残念。
Artist-villageなので基本的にスタッフもartistだからちゃんとした仕事でスタッフしてる人が居ないのはきつい。なんか、今日まで来てからバタバタとやって無理矢理本番やった感じだ。あまりよくないよね。こういのは。愚痴になってるな。明日はもっといいこと書けると思う。明日もがんばろう。

9/11 morning
2001のこの日。ドイツに居た。劇場で打ち合せをしようとした、その直後にニュースが入ってきた。911だ。流れはテロに進むように仕組まれていた。そう感じた。3ヶ月ツアーの幕開きだった。
そして、2004/9/11またドイツに居る。奇妙な符合を感じる。そしてまだ戦争(そうと言える代物か分からないがあまりにも一方的な形で)は続いてる。
8/15が過去になっていると今年痛感した。9/11が新たなそれなのだろうか。
子供のころのなんだか分からなかった8/15の神妙さはどこに行ったのだろう。

9/11 day
今日は雨だ。でも、晴れ男なのでアパートメントホテルを出る時には雨が止んでしまった。雨なら外の壁が燃えるシーンが無くなるから切なく外で待ってる必要が無くなるのになと思っていたら、そのシーンが屋内に変更になった。外でたいまつを燃やすシーンはカット。昨日そのシーンのおかげで客の見てる前で上手の袖に入らなくてならなくて相当寂しい感じだった。
しかし、雨が降るととても寒い。役者のみんなの身体もアップしてもなかなか暖まらない模様。寒すぎる。今日はずーっと2時間近く上手の袖に飼い殺しだ。

9/11 night
今日の公演でここでの公演は終わりで、次の目的地パリに明後日から向かいます。公演が終わったからバラシをやって、今から打ち上げらしきものが行われるらしいです。抜け出してメールチェックと日記書き。911のことが一日ぐるぐる回ってる一日だった。朝ああ書いたけど、アメリカに行った時にこれは始まりだって思ったことを思い出した。実はこれは12月8日だってことだよなって思ったんだ。
それはどこの国相手のことではなくて全ての国の12月8日。

9/12 day
公演は昨日で終わったので安心して爆睡したら、13時だった。
ダラダラとご飯を食べて、劇場(と言うにはあまりにもお粗末な納屋なのだが)に向かう。ここでしかネットに繋ぐ環境がないからだ。
昨日からずーっと始まりと終わりについて考えている。パラダイム・シフトに始まりも終わりもなく、継続しての変化しかあり得ない。ただ、それの変化に気が付く事象がおきるだけのことだ。そういう意味でのそこに変化の片鱗があって、事象を変化だと思うだけのことなのかもしれない。

9/12 night
今日はday offなので、ポーランド国境に遊びに行った。パスポートなしで…もちろん通過できるわけもなく、国境でしばらく待たされてから、ドイツにもどらされた。Uターンするときに少しだけポーランドの国内を数メートル走った。陸続きの国境っていうのを初めて体感した。なんとも不思議な気分だった。
それから国境からほど近いlocknitzに行く。何もない街で、要塞の跡があるくらい。昔の集会所のような林で少し休憩。とても清々しい場所だった。ブルーリンから一番近い街で中華を食べた。結構美味しかった。

9/13 early morning
ブルーリンでの生活も今日で終わり。パリに向かって移動だ。
ってなわけで、朝の5時に起床。早すぎだよ。これで、ベルリンのテーゲル空港に10時に着く予定。長い道のりだな。こっからの移動は電車。最寄りの駅まで行って、その後電車で2時間かけてベルリンに移動だ。長い…しかも、スーツケースを持っての移動。目まいがしそうだ。
とりあえずこの公演しか出ない出演者とは、最後の旅になるから楽しめるといいな。で、爆睡したりして。

9/13 night
結局、荷物運びの車に乗ることになってしまい列車の旅はなしになってしまった。まあ、そんなもんかな。ベルリンのTEGEL空港まで車で大体2時間。列車組より1時間近く早く着いた。適当にカフェで食事をして、みんなを待つ。
12時50分の飛行機だが掲示板を見る限り飛行機が遅れてる模様だ。
みんなが来た。どうやら列車は楽しかったらしい。今回のドイツで僕はほとんどアウトバーンしか見ていない。荷物のチェックインをしにいく。手続きがうまく進まない。今まで出会ったカウンターの人の中で最悪の相手だ。

9/13 night2
結局重量オーバーで荷物の一部を郵送することになった。しかも、メンバーの一部の荷物が劇団用の荷物と間違えて出て来て、そっちが郵送になってしまった。最悪だルフトハンザ。そんなこんなでパリに着いた。今度の宿舎はパリの中心に近いところある。みんな口々に人が沢山居る。都会だ。とか言って喜んでいる。もちろん僕もその一員。だってほぼ隔離された空間に取り残されていたからね。
とりあえず、荷物を宿舎に置き、ご飯を階下のベトナム料理屋に食べに行く。
フォーを食べた。

9/13 night3
ご飯が終わったので街に出て買い物をしにいく。LEDのライトを発見。しかも900円くらい。出来もよさそう。なので、早速買ってみる。だが、電池を入れても着かない。明日交換してもらいに行かなくては。でも、ここはフランス。フランス語ぜーんぜんわからないんだよね。ごり押しだな。こりゃ。
明日の朝のご飯を買ったりいろいろとして、宿舎に戻る。みんな着いた端から寝てしまった。疲れたよね。そりゃさ。僕も疲れた。寝るとしよう。
明日からoffだ。

9/14 morning
offとはいえ休んでるわけにもいかない。パリでもデザインの元になる目の貯金をギャラリーとか劇場とかでしないと、勿論、街の風景もだ。
やっとこの都会で、都市生活者であるスタッフ達(勿論僕も含めて)は安心してるようだ。街は危険だけど、都市という人間の造り出したジャングルは、僕らのような人間には野の獣の自然と同じだ。簡単な朝食をすませて、これから買い物。
ツアーで初めてお湯の溜まるバスタブに浸かって、少し気が楽になった。パリでの2週間が過ぎたら寒いポーランドだ。

9/14 midnight
今日は洗濯をして、髪を切りに行った。6ユーロで髪を切ってくれるインド系の人の店を昨日見付けて試しに切って見る?なんて話になって切った。ノリってやつは怖い。ちゃんと切る前と切った後に写真を店の前で撮った。
しかし、お店の人にとっては意味不明な客だったよな。大体フランス語が話せないので無理矢理英語で押し通したし。
結果切られた後は中国のB級映画に出て来そうな頭にされてしまった。このままツアーの最後までこの頭かな。でも、短くなったから少しさっぱりした。

9/14 midnight2
洗濯もランチも髪切るのを済ませたので、今度は本屋を探しつつショッピングに出かけた。地図とかを手に入れないと身動きが取れないかなと。それと少し街に慣れておかないと面倒だし。
と、お出かけしたのだけど思いの他そこら中に地図が立ってるので、困らないで済みそう。ついでにここでの公演場所への行き方も確認した。
日本に居る間にコラムでパリの街角のことが載ってる本を読んでたのに何にも覚えてない。とりあえず、現代美術館にでも明日は行こうかな。
おっとその前に劇場打ち合せだ。

9/14 mid night3
そうだ。LEDは結局使える電池がわからないってことで返品返金になった。なんだかな。結構良い形で気にいってたのにな。悔しいなあ。明日また探してみようかな。
夜ご飯はムール貝を食べた。磯の匂いが少々きついけど結構うまかった。でも、食べながら舟の底にくっついてる烏貝を思い出した。一瞬食欲を無くすよな。
味はアサリに似てるかな。まあ同じ二枚貝だし。ご飯食べたら22時を過ぎてたので帰宅。なんか盛沢山な一日だった。パリも結構面白いかもしれない。

9/15 day
今日は寝坊した。目が覚めたら11時だった。
日本から持ってきた大沢在昌の追跡者の血統にはまったからだ。ハードボイルドは好きだ。
今日は3時から劇場での打ち合せだ。その前に何かしようと思ったけど、時間ないな。多分。結局地図も買えてないし。美術館に行けるのは恐らく明日以降になるかな。
劇場で何が見られるわけでもないので、その後街でもぶらぶらするかな。一応offだから休んだ方がいいのかな。日本ではあまり休めてないことが多いからな。
さて、劇場打ち合せの準備だ。

9/15 midnight
劇場打ち合せに行った。最高にちっさい劇場での公演になりそうだ。
ちょっと金持ちの歯医者のリビングくらいしかない。もしくは狭い区とかの会議室。狭い。機材ない。
2時間くらいかけて採寸と機材のこととかの打ち合せをして、出る。
照明プランナーの人がオペラを見たいと、オペラ座に行く。が、閉まってる。インフォが開いてたので情報を仕入れてもう一つのオペラ座に行く。
パリは広い。
帰ってスープを作った。冷凍のタラを入れたスープを作ったけどタラに味がない。スープは美味しい。

9/16 Day
今日は昨日の残りのスープで朝ご飯。
出かける前に夜ご飯のスープを仕込んでから出かけた。
今日は昨日買ってきたベーコンとズッキーニがメインのスープ。しばらく煮込んでから家を出た。
今日はこれからポンピドーの近代美術館に行く予定。果たして面白いのだろうか?

出来た時に相当物議をかもしたいわく付きの建物だ。
面白いといいなあ。
ホテルから大体4駅程度の近い所にある。
入場料が7ユーロ。日本よりも高い。どういうことだ。
パリの方がロンドンよりも生活コストが高い気がする。

9/16 night
昼くらいから3時間くらいかけて見て回った。ロンドンよりも質が悪い。展示品に当ってるライトは消えてるし…
と、文句ばかりのようだが面白いものも沢山あった。クロコダイルウォークっていうがお気に入り。1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144,233とワニが壁を歩いてる足跡に数字がネオンで書いてある。前にTATE modernで見たな。文句ばかりのようだけど結構面白かった。ちょっとだけ充電出来たな。
その後は古着屋とか見て回って徒歩で帰ってきた。街を歩くのは楽しい。

9/17 night
今日は昼過ぎに起きた。段々怠惰になってきてる。というか、疲れが取れない。
言葉のわからない国で町中を歩いて、必要なものを手に入れるのはとても疲れる。勿論、日本から継続しての疲れも回復してないからかもしれない。
パリ公演では機材が足りないようなので機材を買えるところに行き、今日は下見に行ってきた。
音楽系のショップに行ってパーティやコンサート用の機材を見に行った。
その後ホームセンターの下見に行って、工具とテープ類とかを探しに行った。
微妙に素人の仕事っぽい感じで少し悲しい。

9/17 night2
下見が終わってから、モンマルトルの丘に登った。
目的はなんとなくパリの街を一望しようかなってことで一人でブラブラと登って行った。
登って行くと途中の店でピアノが聞えてきた。パリの街を歩いていてシャンソンの唄に出てくるイメージのパリってないなあと思っていたのだけど、ピアノを聞いてふとその空気が感じてちょっと面白かった。
サクレ・クール寺院に入ると丁度ミサをやっていて、聖歌隊が歌っていた。良いタイミングだった。いいものに出会った。

9/18
今日はオペラ博物館に行った。
無料だった。残念ながら劇場の中は見られませんでした。
今は本番中で新作のバレエの公演をしてるらしいです。隙間からちょっとだけリハーサルの風景が見えました。ちょっと見た感じでは今一だったな。
オペラ博物館の後はルーブルを下見に行った。もう閉館時間なので中は見られないので下見。ルーブルの地図をゲットして、その後はルーブル地下のショッピングマートでCDを見に行った。ピアノソロの良いCDをゲットした。他にお馬鹿なテクノとかもあったけど、今回はパス。

9/19
ルーブルに行く。昨日下見したのでばっちりだ。
とは午後からだらーっと見に行ったので、結構急ぎ足。サモトラケのニケとミロのビーナスとモナリザ見られればいいかなと思って来たのだけど、結構どこも人だかりが出来てた。ニケはやっぱでかいなあ。かっこよかった。
後、ルーベンスとフェルメールを見た。ルーベンスってなんとなくフランダースの犬ってイメージなんだよね。でも、天使の絵はなかった。村祭りの絵が面白かったな。
ルーブルからエッフェルまで歩いてから帰ってきた。今回はオルセーは見られないかな。

9/20
ルーブル見たし、オルセー閉まってるし。と、言うことで今日はJacquemart Andre美術館に行く。
19世紀の貴族の家がそのまま保存されていて、その貴族のコレクションが展示されている。親切なことに日本語のオーディオガイドもある。
豪奢な建物。選ばれたコレクションを見られるとてもいい美術館でした。決まったセンスによって選ばれているので、ルーブルとかとはまた違った楽しみがあります。
初期のレンブラントやロイスダールの作品もあったりして、僕としては掘り出し物でした。

9/20 night
美術館の後は凱旋門まで歩いてからシャンゼリゼをブラブラ。
凱旋門って、凱旋門しかないのね。当たり前だけど。凱旋門の真下に行くには7ユーロも払わないといけないで、行きませんでした。
特に面白いものは無かったな。でかいヴィトンの鞄(看板)とか。VirginでスターウォーズのDVD発売記念とかやってた。トルーパーやボバフェットのコスプレとか居たよ。
しかも店内で上映とかしてた。混んでたなあ。
そんな感じで明日から仕込み。パリでのお勉強はおしまいかな。

9/21
今日は一日仕込み。
昼休憩の時に、ご飯を食べに行ったお店の二つ隣の店で69ユーロで革のライダースを発見した。結構いいデザイン。思わず購入。衝動買い。でも、とてもいい買い物をした感じ。ご満悦。
夜8時に退館なので街にブラブラとして、カフェで軽く食事兼お茶しに行った。目的のカフェがなかなか見つからずに結局アパートの近所のカフェまで歩いてしまった。途中クレープ食べたりしてたから、ほんとにエスプレッソ飲んで終わり。
今日は疲れたので帰って寝よう。

9/22
今日は一日リハーサル。
延々と、これがまた進まない。地下の劇場なので気分がくさってくる。しかも進まないから余計に。
まいったな。
ほんとは8時退館なのだけど、1時間延長する。しかし何も決まらずに小屋を出る。
どうなることやら。
疲れたので、ホテルに戻り、下のベトナム料理屋でフォーを食べる。うまい。
部屋に戻り、コーヒーを淹れてアイス食べた。
なんか、閉塞してる。明日は夜には本番なのだがどうなるのだろう。きっと無理矢理でもなんかやるんだろうな。
そして僕は恐らく上手に飼い殺し。寝よう。

9/23
疲れたなあ。今日は。昼から延々とリハやって、本番。
昼飯は近所のカフェでピザとフラン(なんかカスタードパイみたいなの)とコーヒー。夜は本番があったので、終わってから劇場で軽く初日打ち上げをやった。
まあ、なんとか幕が開いてよかったよ。マジで。
ってなわけで、その後は帰り道にピザ屋によってピザを食べた。今日はピザばっかだな。でも美味かったし。
帰って明日の朝食のスープを仕込む。
初日が開いたのでみんな少しほっとした様子。
明日の小屋入りは4時なのでゆっくり寝るとするかな。
大沢在昌の雪蛍を読み始める。

9/24
今日は2日目。昨日はお客さんの反応が結構よかった。
今日も上々。とはいえ、上手の袖(というか楽屋)に飼い殺しなので、拍手の感じだけでしか判断できないけど…
昼間はCDと古着を探しに行った。次のグダンスクではとても寒いらしい。寒いのが苦手な僕は結構焦ってる。まあ、防寒具はそれなりにもってきたけど。
CDは見つからない…切ないなあ。こないだ買ったピアノのCDと同じレーベルのものを探してるのだけど見つからない。
実質的にパリは明日が最後だ。次に移動する準備をし始めなくては…

9/25
今日で楽日。
パリ公演はおしまい。買い物に街に行くが目当てのCDが見つからず…
なんとなく、その辺をブラブラしてから劇場に入った。
楽日もお客さんは多くて何よりでした。
公演後バラシに。撤収が思ったよりも早く済んだ。
部屋に戻ってこの2週間で買った食材の整理のために大料理大会になった。
ジェノベーゼソースのパスタとセロリのスープを作った。
明日でポーランドか。また田舎なのかな…少し心配。
深夜まで宴会は続いたりして、パッキングに時間もかかったな。結構大荷物だ。
邪魔なものはここに捨てていこう。

9/26
8時に起きて空港へ。ポーランドのグダンスクに向かう。
一旦コペンハーゲンに行ってからトランジットだ。
全行程で大体3時間くらいの飛行機の移動。
コペンハーゲンは去年の9月にも来てて慣れた空港だ。勿論行きもコペン経由だったし。
さてポーランドに着いたけど、荷物が一つ遅れてる。スカンジナビア航空め。
結局、明日の朝に劇場に届くことになった。ま、荷物が無事で何より。
ポーランドは思ってたよりも、都会でした。ブルーリンに似た風景だったので、心配だったのだけどあそこより断然都会。
劇場に行ってご飯を食べて打ち合せ。

9/27
今日は仕込み。
小屋の人は今回のtourで最高のメンバーで対応も早いし、とても素晴らしい。
だけど、落とし穴は昼食後にあった。
シュートをしてたら、劇場全部の電源が落ちた。
トラブル発生。
結局4時間近くかかって、原因を見付けて復旧した。
でも、その間も小屋の人たちは諦めずにがんばって動いてくれてた。いい人たちだ。
10時まで作業して、終了。劇場のバーで飲んで帰ってきた。
電車が途中の停車場で止まってしまったので、30分くらい歩いて帰ってきた。
疲れたな。
明日は朝からひたすらリハーサル。

9/28
今日はリハーサルの日。
延々とリハーサル。途中で少し買い物に出かけた。
media marktっていう所とCASTORAMA。CASTORAMAはフランスの資本のDIYショップアホみたいにでかい。パリのCASTRAMAもでかかったけど、こっちはもっとでかい。
ワイアレスのピンマイクを作る部品を探しに行った。
ワイアレスマイクとその他の部品を買って、3時間かけて作ったのだけど、ノイズが多くて没になった。
俺の3時間を返せ。所詮家庭のカラオケマイクじゃだめか…
12時まで直しの作業に時間をとられる。

9/29
疲れてる。今日は初日だというのに…
昨日の遅くまでの作業のおかげでまだ起動してない。とても眠い。
今日も延々とリハーサル。長い。とてもながい。
意味がわからん…くらい長い。結局ポジションは劇場の外扉の介錯につくことになった。
寒がりの僕には地獄だ。息が白い。
低い軌道の満月があがってくるのを見ながら本番をやった。
終わった後はアフタートークやって、それから夜食を食べてから初日打ち上げへ。
近くに住んでるスタッフの家で飲み会だった。大騒ぎだった。
盛り上がって何よりだ。
明日でおしまい。旅も終わりが近づいてる。

9/30
今日は昼間はoffで、17時からスタンバイ。
楽日だ。ツアー全ての楽日。
昼間はグダンスクの旧市街という古い町並みまで行き、大きな教会を見て、ポーランド料理を食べた。水餃子みたいなのとカフェパンケーキというこちらでのスタンダードな料理だ。
とても美味しかった。
そして、大楽。無事に終了。バラシして、パッキングした。
ここのスタッフ達は素晴らしいスタッフ達だった。
またここで仕事がしたいと思った。
それから狂乱の打ち上げが始まった。大暴れ。
明日は飛行機の中に缶詰めになるんだな。

10/1
終わった。
長かったな。なんか感慨深いものがあるね。
珍しくホームシックにかかったし、楽しかったけど辛かったな。
精進しなくてはならないなと思いました。
8時半に起きて、昨日しなかったパッキングをして車を待つ。
空港まで20分くらい車に揺られて移動した。薄曇りのなんとなく暗い天気の国だった。でも、人はとてもいい国だったと思う。僕たちが何か無くして来たものが少し残ってるそんな印象の国だった。
侵略されつづけた国として、韓国と比較してしまうのは失礼かもしれないけれど、この国の人たちはその事実を認めている。そしてそこに誇りは失っていない。自国のいい所も悪い所も飲み込んで居るようだった。今回は韓国からツアーが始まったのだけど、侵略された国から始まってまたそこに終わる。
その事実も重要だが、それ以降の対応やあり方でドイツやイタリアと日本には大きな隔たりがあるように思う。
それはなんなのだろう。
グダンスクは過去に文化の中心地であったこともある土地であり、歴史の古い土地だ。どうやら今回の公演の内容が響いたようで、もしかしたらまた来ることになりそうだ。可能であればもう少し暖かい時期にお願いしたいところだ。
何はともあれ、後はコペンから成田に向かう。
それで日常に帰るわけだ。
海外に出るようになってから、僕は自分の国と自分の国の言葉に誇りを持たなくてはならないと考えるようになった。その文化の担い手などと大仰なことは言うつもりはないが、せめて何かの一時代に生きてそれを伝えることを忘れてはならない。
気をひきしめてかからないと。
結。
01/10/04 14:38 cphにて

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